SERVICEポリグラスVEシリーズ

ポリグラスVEシリーズとは

ポリグラスVEシリーズ

ポリグラスVEシリーズは、ガラスフレークを含有したスプレー施工用防蝕・防錆コーティング材です。
極めて広い範囲のpH(酸性-アルカリ性)において抜群の耐性を有しており、施工容易性と短時間硬化を得られるように設計され、非常に厳しい腐食環境で高い効果を発揮します。
母材コストを抑えポリグラスVEを組み合わせることで低コストを実現し、設備の長寿命化で、ライフサイクルコストメリットを創出します。

温度制限 気中 液中
ポリグラスVE 175℃ 110℃

ポリグラスVEシリーズの特長

ポリグラスVEシリーズの特長をまとめると「低コスト」「短納期」「高腐食耐性」に優位であると言えます。
また、気中175℃、液中110℃の広い範囲の温度制限をもつ材料です。

  • 低コスト

    高価なSUS系鋼材よりも
    SS材へのライニングで
    低コスト!

  • 短納期

    シングルコートシステム
    高圧スプレーにて施工可能な
    樹脂ライニング材
    (1コート 500~1000μ以上)

  • 高腐蝕耐性

    高腐蝕環境、
    化学薬品への耐性
    広範囲のpH値に対応

極めて金属に近い熱膨張係数

材料 熱膨張係数(10-6/℃)
構造用鋼 SS400 11.7
ステンレス鋼 SUS430 10.4
ポリグラスVEF 19.7
(参考)ポリエチレン(PE) 120~140

マイクロガラスフレークとその他特殊成分の配合により、極めて金属に近似する熱膨張係数になるように設計されているため、熱膨張差異による経年使用で発生するコーティングの膨れ、剥離が起こりません。そのためライフサイクルコストを考えると大幅なコスト削減効果があります。

蒸気浸透率が極めて小さい

蒸気浸透率が極めて小さい

独自の改良型硬化システムにより蒸気浸透率を極限まで小さくしました。
FRPでも0.0078パームインチであるのに対し、0.0000215パームインチという蒸気浸透率を実現しました。

金属との接着率が高いため1層塗りを実現

極めて小さい蒸気浸透率に加えて、金属との接着率が高いため、通常のプライマー、中塗り、トップコートの3層塗りをするところを高圧スプレーにより1回塗りするだけで高い耐腐食性能を生むことができます。施工性の向上により短納期を実現しています。

金属との接着率が高いため1層塗りを実現 金属との接着率が高いため1層塗りを実現(モバイル専用)

  • 耐薬品性と広い範囲の温度限界

    極めて広い範囲の酸性-アルカリ性において抜群の耐性を有し、耐薬品性に優れているため、pHが上下する箇所にも適用可能。また、気中175℃、液中110℃の広い範囲の適用範囲を示しています。

  • 維持管理も容易

    経年使用後でも簡単処理でオーバーコートが可能です。

ポリグラスVEシリーズの性能指標

製品名 水蒸気浸透率(パームインチ)
比重(gms/cc) 1.19
固体化率 99.8
接着強度(kg/cm2 200
バーコル硬度 45
耐摩耗性(mgm) 405
熱伝導率(cals/cc/℃) 0.00001
推奨膜厚(mm) 0.5~3.0

適用事例

造水装置への適用事例

船舶に搭載されている造水装置へのコーティング事例。

  • 造水装置への適用事例
    施工前
  • 造水装置への適用事例
    施工後1-1
  • 造水装置への適用事例
    施工後1-2
  • 造水装置への適用事例
    施工前
  • 造水装置への適用事例
    施工後

発電所の排水処理設備への適用事例

9年前に長期防蝕対策としてコーティングを実施。その後、腐蝕によるダメージはほとんど確認できていません。

  • 発電所の排水処理設備への適用事例
    施工前
  • 発電所の排水処理設備への適用事例
    施工後
  • 発電所の排水処理設備への適用事例
    施工後9年経過
  • 発電所の排水処理設備への適用事例
    施工前
  • 発電所の排水処理設備への適用事例
    施工後
  • 発電所の排水処理設備への適用事例
    施工後9年経過

汚泥燃焼排ガスラインの腐蝕対策コーティング事例

プラント内の腐蝕が発生するパイプ内にポリグラスVEシリーズでライニング工事を行った事例です。

※画像をクリックすると拡大サイズでご覧いただけます。

高温の腐蝕環境での実施例:排煙脱硫吸収塔へのVEFアプリケーション

高温の腐蝕環境での実施例:排煙脱硫吸収塔
高温の腐蝕環境での実施例:排煙脱硫吸収塔
  1. 目的

    発電所設備の吸収塔内部の既設のコーティング検査をした際に3年間の使用でひどい損傷を受けていた。特に吸収塔上部のガス高温域(約200℃)で損傷は大きかった。
    そこで、内部全域のコーティングの更新が決定された。

  2. 適用コーティング

    上部高温域:コロセンXT
    下部域:ポリグラスVEF

  3. 下地

    スチール板(溶接構造)

  4. コーティングシステム

    • グリットブラスト処理 SIS Sa2.5 (SSPC SP10相当)
    • コロセンXTアプリケーション(上部170m2
    • ポリグラスVEFアプリケーション(下部400m2)、コーティング膜厚:最小 1.25mm
    • 全面スパークテスト&膜厚検査
  5. 概要

    更新前のコーティングの失敗から、顧客は、当プラントの腐蝕高温環境に耐用できる新しいコーティングを探していた。顧客は、長期間のメンテナンスフリーが得られるコーティングを熱望していた。

    コロセンXTは高温条件で適用できる耐薬品性能を備えたコーティングとして開発された常温硬化型ビニルエステル + ポリウレタン結合のハイブリッドコーティングである。ポリグラスVEFは、コロセンXTより高温限界は低いが、卓越した耐薬品性能を持っている。

    この発電所は、コーティング更新後18ヶ月の運転で満足な結果を得て、他の吸収塔への新しいコーティングの使用を具体化している。

設備の長寿命化:ベンチュリ型高炉ガス洗浄塔へのVEFアプリケーション

設備の長寿命化:ベンチュリ型高炉ガス洗浄塔
設備の長寿命化:ベンチュリ型高炉ガス洗浄塔
設備の長寿命化:ベンチュリ型高炉ガス洗浄塔
  1. 経緯

    洗浄塔底部の修理開始:1995年
    その後プラント停止毎に修理
    修理と全内面ライニング更新完了:2003年

  2. 適用コーティング

    ポリグラスVE&VEF
    コログラス602
    コログラスラミネーティングレジン

  3. 下地

    スチール板 20mmt(溶接構造)

  4. コーティングシステム

    • 下地のグリットブラスト処理 SIS Sa3(SSPC SP5相当)
    • 金属塩除去のための洗浄処理
    • スチール減肉部と腐蝕ピット部のコログラス602修理、600gグラスファイバーラミネーティング修理
    • ポリグラスVE/VEFアプリケーション 膜厚:最小1.5mm
  5. 概要

    圧力容器であるガス洗浄塔は、6ヶ月毎に停止して破孔部、漏洩部を当て板溶接修理を行って来た。1995年に最初のポリグラスVEによる部分修理をおこなったが、その後の検査で変化なく健全性を保ち、腐蝕の進行が見られなかった。

    そのため、1995年から2003年にかけて洗浄塔内部全面にわたりライニング(合計200m2)が施工された。

    このコーティングの効果が認められなければ、基礎から完全に更新せざるを得なかった。
    ポリブラスVEシリーズにより設備の寿命を延長することができた。

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